住宅ローンの借入額、少ない方がいいけど少なく設定しすぎても満足度が高い家はつくれないかも。
そんな悩みのある方に向けて、何を考えて借入額を設定するべきか、私の経験に基づいてまとめました。
借入額は年収の7-8倍ってほんと!?
色々なサイトで調べてみると、借入額は年収(ペアローンの場合は世帯年収)の7-8倍と言われています。
果たして本当なのでしょうか。
結論から言いますと、
実際にはもっと借りることができます。
一般的に年収の7-8倍程度と言われている理由は、その後の生活に支障をきたさない範囲が7-8倍、ということです。
この時点で皆さんの状況は大きく以下の2つに分けることができます。
- 年収の7-8倍で十分な人
- 家のためにもう少し頑張りたい人
多くの人が自分の年収の7-8倍よりも多く借り入れたいのではないかと思います。
もちろん、私もそうでした!
一般によく言われる金額よりも多く借りることに不安を覚えるのは当然のことだと思いますので、私が不安を解消するために行った2つのことをお伝えします。
FPに相談
まずはFP(ファイナンシャルプランナー、いわゆるお金のプロ)に相談しました。
正直FPなんて知らなかったのですが、ハウスメーカーの営業の方に紹介してもらい、今後のライフプランとそれに伴ったお金の収支をシミュレーションしてもらいました。
FPの方には申し訳ないのですが、正直ハウスメーカーとグルになって家を買わせるようなシミュレーションをする、という情報をネットで見ていたので、100%疑ってかかりました(笑)
ところが、自分たちの想定よりも厳しく(収入は少なく、支出は多く)シミュレーションしてもらい、どう考えても大丈夫だろうと思うことができました。
(FPの目的はこっちだと思いますが、)シミュレーションの過程で、家族の特徴(お金の使い方や価値観)を理解してくれるので、自分たちにあった保険の紹介もしてくれます。
もちろん入らないことも可能ですが、せっかくの機会なので、私は保険見直しという意味も含めて色々な話を聞きました。
家計費の収支を明確に
もうひとつは、細かくお金の出入りを計算しました。
まとめた支出項目はこんな感じ
- 家賃
- 車のローン
- 奨学金
- 光熱費
- 食費
- 交際費
家賃、車のローン、奨学金、光熱費に関しては固定費なので、計算しやすいです。
一方で、食費と交際費については変動費なので、どうしてもばらつきます。
そこで、食費についてはさらに詳細にまとめました。
例えば牛乳を週2本飲むから、1ヶ月で約8本など。
こうすることで、なるべく誤差なく収支を考えることができ、どれくらいの金額なら月々無理なく返済できるか、を考えました。
ちなみに、どれだけ多くても借入できるのは月収の1/3と言われております。
見積もりで不明な部分があったら必ず多めに計算してください!
結局は審査を通るかどうか
これまでに書きましたが、結局は審査を通るかどうかです。
当然銀行は返すことができる能力がないと貸さないからです。
(住宅ローンの場合、一般に高金利でも借入額の限度はある)
そのため、借りることができなさそうな場合は、返済能力がまだ足りない可能性があるので、今一度考え直してみてください!
正直これが1番簡単な物差しだと考えます。
しかし、限度額を探るようなことをして、保身は大丈夫なのか?
そう思われる方もいらっしゃるでしょう。
保身については次項で説明します。
保身は大丈夫?
保身が傷付くとしばらくお金を借りられないのでは?そんな不安が付きまとうと思います。
しかし、安心してください。
私も同じ不安を抱えておりましたが、営業の方の経験談や紹介してもらった銀行の方から保身が傷つく可能性、条件について聞いたのでまとめます。
よっぽど保身は傷つかない
まず、基本的に常軌を逸した行動を取っていなければ、保身は傷つきません。
そのため、安心して事前審査を出していただけると思います。
保身が傷つく可能性がある行為としては
- すでに多額の借金をしていて、住宅ローンの返済額を捻出できない場合
- 年収が明らかに足りていない
- 減額回答されたにも関わらず、同じ金額で事前審査を出し続ける などです。
普通に審査出す分には問題ないと言えるでしょう。
保証会社に注意
保身が傷つく可能性のある行為の3つ目に記載した『減額回答されたが、同じ額で事前審査を出し続ける』というところと直接関わってきます。
銀行は、それぞれ保証会社を持っており、ローンでお金を貸す際には保証会社の審査を受ける必要があります(これが事前審査、本審査)。
また、銀行によって自社の保証会社を持っていたり、他社の保証会社と提携していたり、とさまざまです。
同じ銀行内でも、ローンの種類によって保証会社が変わる場合があります。
つまり、事前審査を出す銀行を変えたからと言って、保証会社が変わっていなければ結果は同じなのです。
例えば、、、
保証会社Aと提携する銀行Xで事前審査を出したとしましょう。
5000万円で事前審査を出した結果、4500万円の減額回答が来ました。
続いて、やっぱり5000万円必要なので、銀行Yで5000万円の事前審査を出します。
この場合、銀行Yの保証会社がまだ審査したことのない自社保証会社Bである場合、このセカンドオピニオンは有用です。
しかし、銀行Yの保証会社がAであった場合、当然4500万円の減額回答ですし、保証会社Aからすると、一度減額回答したのにまた同じように事前審査を出して来たということで、目をつけられる可能性があります。
保身を傷つけない行動をしているつもりでも、気づかぬうちに危ない活動をしているかもしれませんので、少なくとも保証会社には気をつけておきましょう。
営業のアドバイスは受け入れよう
ハウスメーカーの営業さんのアドバイスは絶対に受け入れてください!
私たちとは経験値が違うので、間違いありません。
しかし、アドバイスを受け入れる=お任せする、というわけではありません。
あくまで、自分たちの希望は変えずに、希望が通らないのであれば家はまだ建てない、くらいの気持ちで取り組んでいただくのが良いです。
その上で、営業さんのアドバイスを聞き入れるのが、間違いなく最もスムーズに事が進みます。
20代は逆にチャンス!?
最近は返済期間が40年や50年と非常に長く設定されたローンが多くあります。
これら返済期間の長いローンの特徴は、金利は少し高いが、月々の返済額が減るので、結果として借入額を増やすことができます。
また、返済期間が長いので、若い方しか通らないことも特徴です。
30代前半よりも20代の方が年齢のアドバンテージがあるため、多く借り入れられる可能性があります。
若くして家を持ちたい、そんな夢を持つ方々の希望となるローンですね。
ちなみに私も年齢のアドバンテージを活かして、長期のローンで組むことで、
借入額を大きく増やしました!
もちろん、FPに相談した内容から考えて、返済額は無理なく可能な範囲で、です。
金利が高いのはネックですが、年収が上がった5年後くらいに低金利の住宅ローンに借り換えれば良いかと考えております。
金利分のマイナスよりも、賃貸に払う家賃の方がマイナスであると考えました。
最後に
今回はローンについて、まとめました。
どんなことに注意してローン審査をするべきか、ということから最近のトレンドまで様々な内容に及びました。
皆さんが希望の家を建てるのに十分なお金を借り入れできるように、応援しております。