どのハウスメーカー(以下HM)で家を建てよう。。。そんな悩みを持つ方にHMの違いを解説します!
そもそもハウスメーカーによって何が違うの?
HMにはそれぞれ『強み』があります!
自分たちの希望を強みとしているHMを選ぶのがベストな決め方です。
しばしば、『強み』として挙げられる項目は以下の通りです。
- 価格
- 間取りの自由度(得意な間取り)
- 鉄骨or木造
- 無垢素材へのこだわり
- その他(企業の特性関連)
価格
価格面で意識するべきは主に2点です!
- 坪単価
- オプションの価格と範囲
特に注意が必要なのはオプション関係ですね。
最も簡単なわかりやすい指標である坪単価
坪単価とは『一坪あたりの金額』です。
坪単価100万のHMで30坪の家を建てたいとなると、
100万/坪×30坪=3000万円です。
ここで注意が必要なのは、坪単価にはオプションは含まれていないということです!
(厳密には少し異なりますが、ここではわかりやすく述べておきます)
つまり、HMが用意している標準パッケージから選んで家を建てるのであれば、上記の例では3000万円で家が建てられます!
それでは、オプションとは具体的にどのようなものなのでしょうか。
最重要!?オプションのあれこれ
車を買う時、車体の価格とは別にカーナビ、ドライブレコーダー、コーティング、、、様々な費用かかりますよね?
これがオプションです。
なんと家にもあるのです。
簡単に言うと、家の場合はグレードをあげることで発生する費用です!例えば以下の通りです。
- キッチンや洗面器天板の素材変更(人工大理石→セラミック等)
- フローリングを無垢材に
- 畳ルーム
- 小上がり
- インナーガレージ
- ベランダ
オプションにも大きく分けて2つあると言えます。
- 設備のグレードアップ
- 特殊な間取り
設備のグレードアップについては、上述の通り、標準仕様に+αでかかる費用のことです。
特殊な間取りについては、イメージしにくいかもしれませんが、
坪単価100万を例にすると、洋室3坪で作るとしたら単純に300万円ですよね?
注意していただきたいのは、坪単価は通常の洋室の場合の価格、ということです!
つまり、畳ルーム、小上がり、インナーガレージなど、広さに加えて技術のかかるものはオプション料金が発生するという認識です!
インナーガレージは30万円/坪だと仮定すると、3坪のインナーガレージの場合は390万円となり、同じ広さの洋室よりも高くなります。
HMごとの最大の違いは標準使用の範囲にあると思います。
もっと噛み砕いて言うと、キッチンのグレードを上げる時に、どこまでが追加料金かからずにできるか。の境界線です。
いかに安く素敵な家を建てるか、は標準仕様の範囲の広さで決まってくると言っても過言ではありません!
間取りの自由度
間取りには、大きく分けて2種類の作成方法があります。
- 完全自由設計
- パッケージ商品
HMによって、完全自由設計のみの企業と、どちらか選択できる企業があります。
注文住宅といえば完全自由設計!
注文住宅の間取り、と聞いて皆さんが想像するのはこれではないでしょうか。
広さ、間取り、配置、全て自由なのです!
メリット
- 自由度の高さ
- 唯一無二の家づくり
- インスタ映えが作れる
デメリット
- 時間がかかる
- 費用もかかる
- 本当にこれでいいのか、と一生悩む
建物において、構造の強度が1番大切なのですが、強度の計算方法は企業によって異なるようです。
そのため、広いLDKを作れない、真ん中に柱や壁が必須になってしまう。
そんなHMもあるので、自由とはいえ強度に左右されることにご注意ください!
早い安い魅力的!パッケージ商品
最近台頭してきたパッケージ商品、聞き慣れない方が多いのではないでしょうか?
簡単に言うと、希望の広さ、間取りを実現できる間取りがすでに準備されており、あとは内装を考えるだけで良い!というものです。
メリット
- イチから作らない分早い
- 完全自由よりも安い
- 話し合いの時間が短く済む
デメリット
- 細かい指定ができない分、100%納得できないかも?
- 注文住宅の楽しさ半減
※パッケージに希望の間取りがあればデメリットはないと思います!!
鉄骨or木造
鉄骨か、木造か、、、、
これはHMごとに本当に違います!(ごく稀にどちらも取り扱いがある場合もありますが、、、)
どちらでも変わらないんでしょ?とお思いの方、ちょっと待ってください。
全然違います!!!
今回は以下に焦点を当てて、話を進めてみたいと思います。
- 間取りの自由度
- 引き渡し後のメンテナンス(シロアリ等)
- 価格
- 強度
こんなに違うの!?間取りの自由度
間取りの自由度なんて変わらないのでは?
そう思う方が多いと思いますが、結構変わります。
簡単に言うと、鉄骨の方が自由な間取りが作れるのです。
木造には難しいが、鉄骨には容易にできる間取りの例といえばもちろん、
大開口LDKのような広々空間です!木造ではどうしても強度の都合で柱を立てる必要が出てくるのですが、鉄骨ではその必要がありません。
部屋に入った時の印象は大きく変わるかもしれませんね。
※木造にできない、わけではありませんのでご注意ください。
メンテナンス、楽な方がいい!?
注文住宅は建てて終わり、そんなことはないですよね?
最近では60年保証があり、60年間は家の故障について保証してもらえます。
さらに、定期的な白蟻駆除や外壁塗装、メンテナンスなどが必要となります。
ここでは、木造に比べて鉄骨の優れているところを紹介します。
- 白蟻駆除が不要
- 壁紙等の保証もほとんどいらない
この2点が大きな違いであると私は考えます。
白蟻駆除については、木造の場合10年ごとに数十万必要となることが一般的です。
当然骨格に木材を用いていないため、白蟻に食べられる心配はありませんので、こちらの費用とそれにかかる時間が不要になります。
続いて壁紙についてです。
こちらについてはイメージしにくいかもしれませんが、一般的に木は生きていると言われております。
つまり、気温や湿度によって若干伸びたり縮んだりするのです。
新築から2年ほど経過すると落ち着くと言われているのですが、その間に壁紙等に亀裂が入ることはよくあります。
そこで、多くの木造住宅メーカーでは2年以内という期間で壁紙の保証をつけている場合がほとんどです。
保証がない場合や2年経過後以降の亀裂などは自費で修理する必要が出てきます。
もちろん、鉄骨の場合はこちらの費用もお金も不要となります。
衝撃の価格差!
皆さんが特に気になるのは、『価格』ではないでしょうか?
一般的に価格には企業間で差があると言われており、実際そうなのですが、
鉄骨の方が高い
というのが一般的です。
例えば、同じような設備、グレードで家を建て、木造か鉄骨かという違いのみである場合、鉄骨の方が坪単価が30-50万高いです。
もっと分かりやすく、30坪の家を建てるとしましょう。
木造が坪単価100万、鉄骨が坪単価150万である時、それぞれ家を建てるのに最低限必要なお金は
木造では3000万円、鉄骨では4500万円となり、非常に大きな差になると考えられます。
大切すぎる強度
鉄骨の方が丈夫!
そんな風に思っていませんか?
実際、一昔前まではそうでした。
今は違います!!!木造も耐震面等全く鉄骨に劣りません。
なので、強度の面ではどちらも良いと言えます。
最後に
鉄骨を得意とするハウスメーカーの営業の方に言われて、確かに!と思ったことを以下に書きます。
比較的安価で家を建て、メンテナンスにお金をかけて大切にしていくのが木造の良さ。
家を建てる時にたくさんのお金がかかるが、メンテナンス費用が安く、子や孫の代でも骨組みはそのままリフォームだけして住み続けられるのが鉄骨。
奥が深いですね。。。
皆さんの希望の家を建てられるような選択ができることを祈っております。