土地を買う機会、一般の人にとっては一生に一度あるかないかですよね!
そんな大切なお買い物、失敗しないために地形の注意点を5選紹介します!
家などの建物を建てる人に特に有益な情報だと思うので、ぜひ読んでみてください。
はじめに
今回は土地選びで注意すべき特殊な土地に着目していきます。
何と言っても、特殊な土地はとにかく相場よりも安いのが最大のメリットです。
この記事でお伝えしたいのは
『特殊な土地はやめとけ』ということではありません。
『デメリットを分かった上で購入してほしい』ということです。
土地を契約した後にデメリットが分かった、理想の家を建てることができない、そんな事態を避けるために今回は特殊な土地についてご紹介します。
ご存知の方も多いかもしれませんが、重要なことですので目を通していただけると嬉しいです。
変形地(三角地)
見ての通り、『少し変わった形の(長方形ではない)土地』のことを変形地といいます(図で表したものは三角地)。
変形地について注意すべきポイントは以下の通り2点です。
- 敷地の端から離して家を建てる必要がある
- デッドスペースが生じやすい
敷地の端から家を離して建てる必要がある
つまり、有効な面積が小さいのです。
法律で建蔽率や容積率が定まっていることで、家どうしが密接しないようになっておりますが、同様に敷地の境界から一定の距離、家を離す必要があると定まっているのです。
デッドスペースが生じやすい
三角地の場合、どうしても家を建てることができない部分が生じます。
多くの場合、そのようなスペースは駐車場にすることも難しいでしょう。
私も変形地を購入しようか悩んだ時はありました。
土地の尖っている部分の活用は難しかったので、Instagram等で調べていたのですが、お庭を作っているお家を見た時はうまい活用法だと思いましたが、、、
やはり通常の形の土地の方が有効に使えると考え、変形地はやめました。
旗竿地
旗竿地は都会やお家の多いエリアに非常に多い形態の土地となっております。
文字通り、旗のような形をしており、入り口部分が細い通路のようになっているのが特徴です。
旗竿地の注意点は以下の通りです。
- 入り口部分の幅2.5m以下は要注意
- 日当たりが悪い可能性
入り口部分の幅2.5m以下は要注意
旗竿地の多くは入り口部分の横幅が2-2.5mです。車を持たない人であれば旗竿地の入り口の幅問題はないと言って良いでしょう。
しかし車を所有する場合、一般的に車の横幅は1.7-1.8mですので、2mの場合乗り降りがストレスになってしまいます。
逆にもし3m程度の幅がある物件があれば、そこは駐車場として活用できるので、非常に使い勝手が良いですね。
※車を出し入れする順番は重要なので、人によってはストレスになるかもしれません。
日当たりが悪い可能性
旗竿地がどうしてこのような地形になっているのかを考えてみましょう。
どこかの道路に面していればわざわざ敷地延長をする必要はありませんよね。
つまり、どの面も道路に面していない可能性が非常に高いのです。
基本的に道路に面している方角は少なくとも日当たりが良いことを考慮すると、旗竿地は日当たりが悪い可能性が高いと考えて良いでしょう。
高台の土地
高台の土地、という言い方が正しいか分かりませんが、隣の敷地との高低差がある土地について、ご紹介いたします。
もちろんメリットはあり、とても良い土地であることが多いです。
- 景色が良い(場合による)
- 日当たりが良い
一方で、『安い』と言う理由でこのような土地を選ぶことはおすすめできません!
理由としては『地盤の強度』が挙げられます。
周辺と比べて少し高いところにある土地というのは、一般的に地盤が軟弱である可能性が高いです。
そのため地盤強化のためのお金が必要となります。
また、隣地が少し低い場合は土留めを施す必要が発生してくるので、さらにお金がかかります。
※土留め:高低差のある敷地で、土が低い土地に崩れてこないように止めること
また、面している道路から敷地アクセスできるポイントが限られてくることも多くあります。
これらを考慮すると、結局価格としては分譲地などととりわけ差はないでしょう。
しかし、最初に書いたようにメリットがありますので、全てを理解した上で購入するには良い土地であると言えます。
隣が高い土地
先ほどの逆で、隣地が高いところにある場合です。
ご想像の通り、災害時のリスクが大きくなるという点が問題となるでしょう。
しかし、昭和30年ごろに『がけ条例』が制定されて以降、基準が設けられ、これを満たさない場合は家を建てられなくなりました。(完全に浸透したのはここ30年くらいらしいのですが)
※がけ条例については都道府県ごとに異なるので、お探しの土地に併せてご確認ください。
そのため余程隣地の建物が古くない限りはリスクが少ないと言えます。
ちなみに、がけ条例の申請は市役所にするため、市役所で隣地の申請が為されているか確認できます!
昭和30年以降に建てられたものでも申請されていない場合があるので、要注意です。
古家がある土地
ご想像の通り、取り壊す分のお金が必要になる場合があるという点のみご注意ください!
このような費用がかからない場合もあるので、土地の詳細にて、引渡しという項目をご確認ください。
現状渡しとなっていれば、古家ありの状態で引き渡されるため、取り壊し費用が発生しますが、更地渡しとなっていた場合は契約後不動産の方で更地にしてくれるため、お金の心配はありません。
古家があるから、地盤調査で問題になることはない、と考えてる方も要注意です!
今と昔では基準が違うので、古家が建っていても今の基準ではアウトの可能性もあります。
地盤強化費用がかからないから、と言う理由で古家ありの土地を購入するのも非常に危険なのでご注意ください!
番外編
- 高圧電線
→近くにあると家の中の電波が悪くなる可能性あり(私の実家は近くに高圧電線ありましたが、あまり気になりませんでした) - 線路
→騒音問題(現在私の家はJRの線路から600mほどのところにありますが、これくらい離れていれば気になりません) - 新幹線
→近くを新幹線が通っているということは少ないと思いますが、トンネルなどがあると爆発的な音がするので、要注意です - 牧場
→臭いの問題です。一度良い土地が見つかったので、視察しに行ったのですが、近くに馬を飼っている家があり(ネットには情報なし)、断念しました。 - 隣地の古家
→年季が入っている分、虫や動物などが問題になる可能性があります。場合によってはそのまま廃墟になることも(所有者や現在の入居者について確認しておくのが良いです)。
おわりに
最初にも言いましたが、
『特殊な土地はやめておけ!』と言うことではありません。
絶対にメリットはありますし、他の人には扱いにくい土地でも、自分にはベストな土地というのもあります。
土地を選定する基準も人それぞれです。
大切なのはメリットとデメリットをしっかり理解しておくことです。
特に不動産の営業はしゃべるのが非常に上手いので口車に乗せられないようにご注意ください!
私が最善だと思う土地選びの方法はハウスメーカーの営業の方と一緒に探すことです。
皆さんが土地を買う理由は家を建てるため、ですよね?
ハウスメーカーがこの土地なら問題なく家を建てられる、そう思うことが最重要だと思うので、ぜひ参考にしてみてください!